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2025 9月


9月1日 夏期講習修了

9月に入り少し落ち着いたので、日記を書いていこうと思います。


当塾では、授業進度の記録をつけて例年との進度比較をしています。

また、学校よりも早く授業を進めたいので、学校の授業進度を2〜3週位毎に生徒に聞いています。

そこで感じるのは、昨年から今年にかけて松山市内の高校で授業進度がかなり早くなっている学校があります。

早いだけならいいのですが、生徒から話を聞くと基礎内容に時間をかけていない印象を受けます。

実際に8月に入塾してきた高校1年生の状況を見ると、身につけているべき内容が全く身についていませんでした。

生徒の資質によるところもあるかもしれませんが、2週間ほど集中的に補講を行うと理解をして問題が解けるようになったので、生徒だけに原因があるとは思えません。

だから塾に通った方が良いということではなく、大学受験の勉強は学校や塾などを妄信して依存するのは危険だということです。

学校の授業と課題だけで上手くいく人もいればそうでない人もいますし、塾に通って上手くいく人もそうでない人もいます。

また、高校1年次は良くても2年生になって環境が変わったら、ダメになるということもあります。

今の自分がどういう状況で、今のやり方を継続したので大丈夫なのかを定期的に省みることが大切です。

何度も書いていることとして、大学受験のために高校で学ぶべき内容は普通にやって3年間で身につく量と質ではありません。

そのため、勉強についていけていないと気づいた時には手遅れになっていることも少なくありません。

大学入試は、他人に文句を言っても誰も結果の責任を取ってくれません。

自分の人生の責任は自分にしか取れないということを自覚して、毎日を過ごしましょう。




令和7年9月1日現在の進度状況

1年生   数学T・・・「三角比」の円に内接する四角形まで修了
2年生   数学B・・・「ベクトル」の交点の位置ベクトルまで修了
3年生B  総合演習21回目まで解説済
3年生V  総合演習19回目まで解説済


9月3日 見たことのない公式

高校3年生は7月から大学入試問題を用いて総合演習をしています。

頻出問題や学習効果が高い問題をまんべんなく出題しているので、生徒によっては知識が抜けている分野もあると思います。

そういうときにはノートや参考書を見て解いてもらってもいいのですが、ここ数年はネットで調べる生徒が出てきています。

もちろんネットで調べても構わないのですが、答えを出すことのみが目的になっていると学習効果が低くなったり、逆効果になる危険性があります。

実際にあった例として、三角形に内接する円に関する性質の問題で、複数の生徒が見たことのない公式を用いて問題を解いていました。

その公式について検証をすると、直角三角形限定で成り立つ性質で、一般的な三角形においては成り立たないというものでした。

それを理解した上で用いているのであれば良いのですが、直角三角形限定ということを理解していなければ本番で間違えることになりますし、直角三角形ではない三角形のときはどうするのかを分かっていなければ本番で解けないということになってしまいます。

数学には教科書に載っていない公式はいくらでもありますが、それが載っていないのには理由があります。

当塾の指導方針として、特別な場合にしか使えない公式よりも、多少手間がかかっても多くの状況で使える手法を教えるようにしています。

大学入試までの時間は有限なので汎用性の高い手法を身につけて、その精度と速度を上げることが合格の可能性を高めると考えています。

勉強に関してネットで調べる場合は表面的な内容だけを用いないように気を付けてもらいたいです。


9月4日 台風が来ても授業はあります

台風が来るたびに書いていることですが、当塾では台風が来ても基本的には休みません。

周辺の様子を見て、安全に来られる交通手段(車での送迎など)があれば来てください。

学校や鉄道など公的に運営されるものは、個人で判断するのではなく、暴風警報などで機械的に休むかどうかを判断をすれば良いと思います。

対して民間で運営しているものは、休むかどうかは個人で判断をするものだと考えています。

これは生徒に休むなと言っているのではなく、来られる生徒がいる限りは塾を開けるということです。

来られなかった生徒は後で個別指導などでフォローします。

勉強は出来る限り早く学ぶ方が最終的な学力が伸びやすくなります。

学ぶタイミングが遅くなるほど、大学に合格する可能性が下がっていくと考えているので、休みにしたくないのです。

誰も来られないような災害が起きた場合は塾を休みにしますが、そうでなければ休みになることはないと考えて、可能な限り来てもらいたいと思います。


9月5日 大切さを実感してほしいです

高校1年生は「三角比」の授業が終わり、高校2年生はあと1回で「平面ベクトル」の授業が終わります。

当塾ではこのようにキリのいいタイミングで単元毎の復習を行うようにしています。

復習の授業では、基礎的な問題を2時間ひたすら解いてもらいます。

最近はほとんどいなくなりましたが、以前は復習をするというと、家でも出来るので塾を休んで良いですかという生徒もいました。

そういう生徒は成績が伸びにくかったように感じます。

こちらとしては生徒各自が家で復習をやってくれた方が楽で良いと思っています。

しかし、家で復習をするときに2時間黙って問題を解き続けることが出来るでしょうか。

これまでの経験から、塾で復習をした方が定着率が高いと感じています。

問題が解けるようになるためには、説明を聞いて理解をするだけではなく、内容を定着させなくてはなりません。

実際に復習をするとどれくらい学習効果があるのか、その大切さを実感してもらうために、このような方法を取っています。


9月6日 教科書は見ないでください

昨日の日記にも書いたように、高校2年生の授業は「平面ベクトル」があと1回で終わります。

「ベクトル」の分野が得意な生徒は問題がほぼ確実に解ける一方、苦手な生徒は何も出来ないということがあります。

私も昔は「ベクトル」が苦手だった経験から、なぜそのようになるのかが分かります。

ベクトルの式の意味を考えるときに教科書に書かれていることと、実際の運用で感覚のズレがあるために苦手にしやすいのではないかと思います。

学校の教員時代に苦手を克服しようと問題集を何度も解いているときに、教科書通りに考えるのではなく、このように考えた方が実際の感覚に合うのではないかと気づいてから問題が解けるようになりました。

この経験から、当塾の指導では教科書に書かれていることも教えますが、教科書で分かりにくい箇所に関しては私独自の表現で教えています。

そのため、教科書で復習をすると混乱をする可能性があるので、出来るだけ教科書の説明を読まないように伝えています。

これまでの指導で「ベクトル」を得意にする生徒が多かったので、当塾で教える考え方を身につけてもらいたいと思います。



松山数学塾
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